【3月8日 AFP】今月2日に行われたサッカートルコ3部リーグの試合で、対戦相手をかみそりの刃で切りつけた選手が7日、同国サッカー連盟(TFF)から永久追放処分を受けた。

 熱狂的なサッカー人気のあるトルコに衝撃を与えたこの事件を引き起こしたのは、同国南東部ディヤルバクル(Diyarbakir)に拠点を置くアメドスポル(Amedspor)のMFマンスール・カラール(Mansur Calar)で、対戦相手のサカリヤスポル(Sakaryaspor)は選手4人が負傷したと被害を訴えていた。

 キックオフ前の整列で撮影された試合の動画では、問題の選手がかみそりの刃のようなものを手に持っている様子がクローズアップされていた。被害者の一人であるフェルハット・ヤズガン(Ferhat Yazgan)は自身のインスタグラム(Instagram)に、切り傷が付いた首の写真を投稿した。

 トルコの裁判所は4日、法的手続きの前に条件付きでカラールの身柄を解放することを認めていたが、TFFは7日に同選手に対して4年間の出場停止処分を科したため、規則を厳密に適用して処分が重くなり、永久追放となった。また、カラールには罰金4000ユーロ(約50万円)が科され、アメドスポルには1試合の無観客試合の処分が言い渡された。

 サカリヤスポルが問題の試合について「戦争の様相」を呈していたと訴えた一方で、アメドスポルは傷害行為や脅迫行為に関して否定していた。(c)AFP