【3月18日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は17日、男子シングルス決勝が行われ、大会第7シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が3-6、6-3、7-5で第4シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に勝利し、マスターズ1000(ATP Masters 1000)初優勝を果たした。

 世界ランキング8位につける25歳のティエムは、これまでマドリード・オープン(Mutua Madrid Open)の決勝で2度敗れ、マスターズ1000制覇を逃していたが、この日はハードコートでフェデラーから初勝利を挙げ、同選手の6度目の大会優勝を阻止。最新ランキングでは、自己最高の4位に復帰することが決まった。

 ティエムは最終セット第11ゲーム、角度のついた鋭いパッシングショットでチャンスを手繰り寄せると、フォアハンドのウイナーを突き刺してブレークに成功。迎えたサービングフォーザマッチでは、最後にフェデラーのショットがネットにかかり、ティエムが2時間2分で逆転勝利を飾った。

 一方のフェデラーは、BNPパリバ・オープンで2年連続の準優勝となった。昨年はファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)に対して2本のチャンピオンシップポイントを手にしながら勝利を逃していた。

 今月初めのドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)でキャリア通算100勝を達成して今大会に乗り込んでいたフェデラーは、「最後はうまくいかなかったが、良い一週間になった」「ドミニク、おめでとう。君は最後まで素晴らしいプレーを見せた。優勝にふさわしいよ」とティエムをたたえた。(c)AFP