【3月7日 CNS】清朝6代皇帝の乾隆帝(Emperor Qianlong)の閲兵式用の甲冑(かっちゅう)が中国・山西省(Shanxi)の山西博物院(Shanxi Museum)に展示され、大勢の観光客の注意を引いている。黄色地に海水龍の文様がデザインされ、1488個の金塗りの銅くぎを含めると重さは8.5キロになる。

 甲冑ははかまや胸当て、腹当てなど合計10枚で構成され、どの部分も色とりどりのシルクや金糸の刺しゅうでできている。甲冑には全部で18匹の龍が金糸で織り込まれ、風格がある。めったには見ることが出来ない宝物だ。

 織り方の中でも最も複雑とされる絹のじゅうたんを織る技法の「緙絲(かくし)技法」で作られており、専門家の試算によると数十人で制作しても3~4年の歳月を要するという。(c)CNS/JCM/AFPBB News