【3月6日 AFP】国際的なドーピング一斉摘発の動きの中で5日、今度はオーストリアの自転車ロードレース選手2人が薬物違反による資格停止処分を受けた。

 国際自転車競技連合(UCI)から処分を科されたのは、タイムトライアルでオーストリアの国内チャンピオンを3回経験しているゲオルグ・プライドラー(Georg Preidler)と、2017年のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)で区間1勝を挙げているシュテファン・デニフル(Stefan Denifl)の2人。

 オーストリアでは前週、ノルディックスキー世界選手権(FIS Nordic World Ski Championships 2019)が開催されていたゼーフェルト(Seefeld)を中心に、同国とドイツの警察が家宅捜索に入り、複数の選手が逮捕される事態になっていた。

 プライドラーは逮捕者の中には含まれていなかったが、良心の呵責(かしゃく)に耐えかねて4日、自らグラーツ(Graz)の警察に出頭して罪を認めた。その後、所属していたグルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)はプライドラーを解雇している。

 プライドラー本人は、以前からドーピング組織にマークされていたが、薬物違反を始めたのは「最近」のことで、プロとしての実績は「クリーン」だと強調している。

 一方のデニフルは3日に違反が発覚し、検察によれば2件のドーピング違反を認めている。(c)AFP