【3月6日 AFP】米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は5日、北朝鮮北西部・東倉里(トンチャンリ、Tongchang-ri)のミサイル実験場において施設復旧の動きが確認されたと発表した。米朝首脳会談の交渉決裂を受け、北朝鮮が急ピッチで復旧を進めている可能性もあるという。

 CSISの衛星写真に基づく分析によると、東倉里にある西海衛星発射場(Sohae Satellite Launching Station)のロケットエンジン発射台などで復旧作業が行われているのは明らかだという。

 西海衛星発射場では2012年と2016年に発射実験が行われたが、弾道ミサイル発射を偽装したものと広くみなされており、国際的な非難を呼んだ。

 復旧作業はベトナム・ハノイで行われたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の首脳会談の2日後に確認されており、CSISの研究者らは米国が制裁解除を拒否したことに対する北朝鮮の「決意表明」の可能性もあると分析している。(c)AFP