【3月6日 AFP】サッカードイツ代表を率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が5日、優勝した2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の主力で、チームの重鎮だったジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)の3人が自身の今後の構想に入っていないことを発表した。

【特集】写真で振り返る歴代ドイツ代表のビフォーアフター

 2週間後のセルビアとの親善試合、そして今月24日に行われるオランダとの欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選に向けた代表メンバー発表を前に、レーブ監督が爆弾を投下した。

 監督は「2019年はドイツ代表にとって新たな始まりの年となる」とコメント。「バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の3選手と首脳陣に私の考え、そしてプランを個人的に説明することが大切だった」と続け、ミュンヘン(Munich)へ飛んで3人と直接話をしたことを明かした。

 ブラジル大会でも指揮を執った監督は、「マッツ、ジェローム、トーマス」と「成功に満ちた素晴らしい特別な歳月を長くともに過ごせた」ことに感謝した。

 ボアテングは自身のフェイスブック(Facebook)を更新し、「今回の知らせは悲しい。国を代表して戦うことは、自分にとっていつだって最高の経験だった」と心境をつづった。

「決断を尊重するし、理解もしている」「僕自身もかつては若手で、自分に代表の椅子がまわってくるかはベテラン選手次第だった。それでももちろん、別の形で『さようなら』と言えたら良かった」

 ボアテングとフンメルスはどちらも30歳で、ミュラーはまだ29歳だが、3人は合計で246試合もの代表キャップを刻み、ブラジル大会ではチームの中核を担った。しかし2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)では、監督が信頼を置いていたスター選手たちの低調なパフォーマンスが響き、チームはまさかのグループリーグ敗退という失態を演じていた。(c)AFP/Ryland JAMES