【3月5日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)のカプセル型宇宙船「ドラゴン(Dragon)」が3日、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングに成功した。米航空宇宙局(NASA)とスペースXが中継映像で確認した。

 NASAは「ハードキャプチャーが完了したことを確認」したと述べた。

 ドラゴンは前日、米フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)にあるケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットに搭載されて打ち上げられた後、分離に成功。約27時間後のグリニッジ標準時(GMT)3日午前10時51分(日本時間同日午後7時51分)、ニュージーランド北方の上空、高度400キロ超でドッキングを開始した。

 今回の試験飛行では、人形1体がドラゴンに乗せられている。宇宙飛行士を乗せた有人飛行は年内に予定されている。

 ドラゴンは8日にISSから切り離され、大西洋に着水する。4つのパラシュートによって落下速度を緩めるが、今回のミッションで最難関の局面だという。

 映像序盤は、ドラゴンとISSがドッキングに成功した瞬間。中盤は、ドラゴンの中に入るISS滞在中の宇宙飛行士ら。終盤は、ドッキングの成功をISSやドラゴン内から報告し祝福する宇宙飛行士ら。3日撮影。(c)AFP