【3月5日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で開催中の「リオのカーニバル(Rio's Carnival)」で3日、市内有数のサンバチームのメンバー数千人がパレードに参加した。同パレードは、毎年開催される大規模なカーニバルの目玉となっている。

 カーニバルは1日、祭りの象徴である「キング・モモ(King Momo)」に鍵を手渡す伝統のセレモニーとともに幕を開け、リオやサンパウロ(Sao Paulo)などブラジル各地で「ブロコ(bloco)」と呼ばれる大規模な路上パーティーが行われた。

 3日と4日の夜には、サンバ専用スタジアム「サンボドローム(Sambodrome)」で、特別グループと呼ばれる14のサンバチームがパレードに参加。各チーム、きらびやかな衣装に身を包んだダンサー最大4000人が、巨大な山車と共に大音量の打楽器演奏の中で長さ700メートルのレーンを75分かけて練り歩きながらパフォーマンスを披露し、優勝を目指した。

 当局は、今年のカーニバルの参加人数について国内外の観光客150万人を含め、700万人を見込んでいた。

 一方、今年のカーニバルは、保守派やキリスト教福音派からの支持を受けて波に乗る極右のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)氏が昨年、大統領に就任して以来、初開催となるが、ボルソナロ氏の支持団体は、カーニバルの行き過ぎたパフォーマンスには否定的な見方を示している。

 映像は、3日、4日撮影。(c)AFP/Eugenia LOGIURATTO