【3月5日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は4日、冷戦(Cold War)中の1987年に締結された中距離核戦力(INF)全廃条約への同国の参加を正式に停止した。米国の同条約破棄に向けた動きを受けた措置。

 ロシア大統領府は、プーチン氏は「ソビエト連邦と米国による合意へのロシアの参加停止に関する命令に署名した」と発表。また、この措置は「米国が条約上の義務に違反」したことを受けたものだとした。

 ロシア、米国の両政府はこれまで、互いに相手側がINF全廃条約に違反したと非難してきた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2月、米政府は同条約からの離脱に向けた手続きを開始すると発表し、手続きは6か月以内に完了すると述べた。

 一方、プーチン氏はその直後、ロシアは同条約への参加の停止を計画していると応じた。

 さらに同氏は、ロシアは中距離ミサイルの開発を目指すと述べ、これは米側の同様の計画に対応するものだと表明。新たな軍拡競争に対する懸念が生じていた。(c)AFP