【3月5日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)の代理人は4日、先日行われたFCバルセロナ(FC Barcelona)戦で同選手がブーイングされたことを受け、レアルファンの扱いは「恥知らず」だと批判した。

 ここ数週間、レアルを率いるサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督は、スペインメディアから激しい批判を受けるベイルを熱心に擁護するわけでもなく、同選手を頻繁にベンチに置いている。ベイルは2日に行われたバルセロナ戦で、マルコ・アセンシオ(Marco Asensio)と交代する際にファンからやじを浴び、チームもわずか4日のうちに同じ相手に2敗を喫した。

 ベイルの代理人を務めるジョナサン・バーネット(Jonathan Barnett)氏は、英スカイ・スポーツ・ニューズ(Sky Sports News)に対し「この世代のレアルのファンは、これから何年もギャレスのゴールを語っていくことになる」「はっきり言って、彼らは自分たちのことを恥じるべきだ」とコメントした。

「ギャレスは最大限のリスペクトに値する。レアルファンのベイルの扱い方は、恥知らず以外のなにものでもない」「彼は6年間スペインにいて、すべてを勝ち取った。世界最高の選手の一人だ。ファンはベイルの足に口づけすべきだ」

 2013年に8500万ポンド(約125億円)の移籍金でイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)からレアルに加入したベイルは、これまで218試合に出場し101得点をマークしており、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で4度の優勝を果たしている。

 しかし、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に移籍した後も、ベイルはレアルの主役になるチャンスをつかめていない。

 2週間前のレバンテ(Levante)戦では決勝点を挙げたが、チームメートからの祝福を振り払ってゴールセレブレーションを拒否したことで国内メディアからは厳しい批判を浴び、監督からも明確なサポートを得られなかった。

 また、スペイン語を習得していなかったり、今後の対戦チームの試合よりもゴルフをテレビで見ることを好んだりするなど、スペインでの生活に溶け込んでいないことも批判を招いているが、バーネット氏は「スペインメディアの報道とは裏腹に、彼は満足しているし、それなりのスペイン語を話す。チームメートとの間には一切問題がないし、こうしたことを書く記者は彼について何も知らない」と続けた。

「ギャレスがレアルを去るという話し合いは今まで一度もない。この夏、彼はどこにも行かない。報道とは関係なく、彼は満足している。このチームでプレーし続けたいと考えており、レアルも彼を求めている」 (c)AFP