【3月5日 AFP】ラグビーオーストラリア女子代表の主将リズ・パトゥ(Liz Patu)が、試合中に相手選手にかみついたとして6週間の出場停止処分を科され、オーストラレーシア(オーストラリア、ニュージーランド、周辺の島々の総称)のリーグ、スーパーW(Super W)の今季残りの試合の出場が絶望的となった。

 2日に豪ブリスベン(Brisbane)で行われたスーパーWの試合で、クイーンズランド(Queensland Women)に所属するHOパトゥは、ワラルーズ(Wallaroos、オーストラリア女子代表の愛称)のチームメートで同リーグではウエスタンオーストラリア(RugbyWA Women)でプレーするLOレベッカ・クラフ(Rebecca Clough)にラックの最中にかみつき、4日に行われた懲戒委員会のヒアリングで事実を認めた。

 試合中のかみつき行為に関して、ワールドラグビー(World Rugby)の規則では処分期間が最低12週間に定められているが、「酌量の余地があるほか、これまでの善良な態度や処分歴がないことを理由に」パトゥの処分は半分の6週間に短縮された。ラグビー界では、試合中のかみつきと目突きの二つが最も悪質な行為と認識されている。

 審判は問題の場面を目撃していなかったものの、関係者が後からパトゥの行為を指摘。パトゥは過ちを認めた上でクラブに謝罪し、自身の行為は「容認できないものであり、二度と繰り返してはならない」と強調した。

 パトゥはコメント文を発表し、「私はクラブ、州、そして国を代表してプレーしてきました。今回のような行為はこれまで犯したことがなく、処罰を受け入れます」とすると、「ラグビーファンをはじめ協会やチームメートに対し、復帰したときには必ず正しい精神でプレーすること、そして女子ラグビーを良い方向に押し上げていくために、自分にできることは何でもすると改めて誓いたい」と語った。(c)AFP