【3月4日 AFP】米国は4日付で、事実上のパレスチナ代表部として機能してきた在エルサレム(Jerusalem)の総領事館を格下げし、在イスラエル大使館に統合する。米国務省が発表した。

 エルサレムの総領事館は1990年代の暫定自治宣言、通称「オスロ合意(Oslo Agreement)」以降、事実上パレスチナに対する米国大使館として機能してきた。

 昨年10月に公表されていた統合計画についてマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官は、政策の転換には当たらず、「効率性と有効性」の向上を意図したものだと説明している。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権は2017年にエルサレムをイスラエルの首都と認定する決定を下しており、パレスチナ指導部は、今回の統合も反パレスチナの動きの一つとみている。(c)AFP