【3月4日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは3日、第29節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は敵地でフラムに2-1で勝利した。

 チェルシーのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、GKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)が素晴らしいパフォーマンスを披露し先日の交代拒否に対する償いをみせ始めたことで、守護神をめぐる論争は終わったことを宣言した。

 さまざまな出来事が起きた前半、チェルシーはゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)のゴールで先制しながらフラムのカラム・チェンバース(Calum Chambers)に同点ゴールを許したが、厳しい批判を浴びていたジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho ‘Jorginho‘)が開幕戦以来となるゴールを決め、再び勝ち越しに成功した。

 チェルシーは後半、ケパが立て続けに好セーブをみせたことでリードを守りきり、消化試合数が一つ少ない状況で4位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差を2のままとした。

 サッリ監督は、先々週行われたマンチェスター・シティ(Manchester City)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝で交代を拒否したケパへのペナルティーとして、先月27日のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦で同選手を起用しなかった。

 しかし指揮官は自身の「ファーストチョイス」はケパのままであると主張し、1試合の先発落ちを経験した世界最高額のGKがウィルフレッド・カバジェロ(Wilfredo Caballero)に代わってスタメンの座に復帰した。

 ケパの先発起用を試合当日のミーティングまで伝えなかったと明かしたサッリ監督は、「彼は非常に良いプレーをした。普通の決定だった。彼は大きなミスを犯し、それを償った。この問題は解決した」と語った。

「私は彼を干すこともできるが、それが正しいことだとは思わない。彼は良いメンタリティーを持っている。今週のふるまいは非常に良かった」「ケパは男であり、きょうわれわれが目にしたように非常にうまく反応を見せることができる」

 サッリ監督はまた、トッテナムの低調なパフォーマンスも手伝って今週チェルシーが立て直したことで、トップ4をめぐる争いはより激しいものになったと確信している。

「きょうは絶好の機会だった。4位との勝ち点差はわずか2だ。われわれは最終節の最後の最後まで戦わねばならない」

 一方、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)前監督解任後、スコット・パーカー(Scott Parker)暫定監督の下で初戦を迎えたフラムはパフォーマンスを向上させたものの、リーグ戦ではここ9試合で8敗目を喫し、残留圏と勝ち点10差の19位に沈んでいる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS