【3月3日 AFP】インドとの緊張緩和のため拘束していたインド人操縦士を解放したパキスタンのイムラン・カーン(Imran Khan)首相をノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に推す声が高まり、インターネット上ですでに30万人分を超える署名が集まっている。

 インド空軍のミグ(MiG)戦闘機の操縦士、アビナンダン・バルタマン(Abhinandan Varthaman)中佐は先月27日、係争地であるカシミール(Kashmir)上空で撃墜され、パキスタン側に拘束された。核兵器を保有する両国間の緊張が高まり国際社会は懸念を強めていたが、バルタマン中佐は今月1日夜にインド側に引き渡された。

 カーン首相が「平和への意思表示」としてバルタマン中佐を解放すると表明したことを受けて、ツイッター(Twitter)では先月28日から「#NobelPeaceForImranKhan(イムラン・カーンにノーベル賞を)」というハッシュタグが見られるようになった。

 署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ(Change.org)」では、英国とパキスタンのユーザーが始めた2つの似たキャンペーンが展開されており、カーン首相が「アジア地域のさまざまな紛争解決のため、平和と対話の努力を行っている」として、同首相をノーベル平和賞に推している。2つのキャンペーンは、インターネット上でそれぞれ24万人と6万人を超える人が署名した。(c)AFP