【3月2日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回バルセロナ合同テストは1日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で4日目が行われ、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が今冬の最速タイムを記録した。

 メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、これを受けてフェラーリは他のライバルチームよりも「0.5秒」速いと語った。

 会見に臨んだ昨季世界王者のハミルトンは「最も厳しい戦いになるだろうね。現時点のフェラーリのスピードはかなりある。可能性として0.5秒とかそれくらいのギャップがある」とコメントしたが、すぐさま「自分にはすべきことをするチームがついていると信じている」と付け加えた。

 今月17日に決勝が行われる開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2019)で、フェラーリに対するその評価が裏付けられれば、ハミルトンは通算6度目のドライバーズタイトル獲得に向けてこれまで以上に良い感覚があると先週語っていた通りの状態になる必要が出てくる。

「昨年のフェラーリはしっかり働くマシンとともにやってきたけれど、今年はそれを上回っている」

「それは構わない。チャレンジについては気にしないし、要するに僕らもより懸命に働くということだ。懸念も失望も何もない。登らなければならない丘はあるけれど、僕らはどうすべきかを心得ている」

 またハミルトンは、各マシンのエンジンのセッティングや燃料の量がまちまちであることから、テストでのタイムを深読みすることにくぎを刺した。

「(開幕戦が行われる)メルボルンで初めてはっきりする。そして、4レース目で自分たちの立ち位置が分かるだろう」

 同地での2週間のテストが終わりを迎え、ベッテルは全体でトップに立つ1分16秒221を記録した。ハミルトンが0.003秒差で2位につけ、ベッテルから0.01秒差の3位にはフェラーリのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)、さらに4位にはメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が続いた。(c)AFP/Jean-Louis Doublet