【3月2日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic 2019)の初日で、ドイツのアレックス・チェイカ(Alex Cejka)がグリーンリーディングマテリアル(グリーンを読むための用具)に関して違反があったとして、新規則の下で失格処分になった初めての選手となった。

 米フロリダ州パームビーチガーデンズ(Palm Beach Gardens)のPGAナショナル(PGA National)で先月28日に開幕した大会初日、チェイカは規則違反が発覚して15番ホールへ向かう途中で競技審判に止められた。

 新規則ではグリーンを読む際に使用するすべての道具に関して大きさや縮尺が制限されており、チェイカはサイズが規定を超えていた古いグリーンブックを使用していたことが判明した。

 PGAツアーの競技審判を務めるロビー・ウェア(Robby Ware)氏は、「アレックスが古いグリーンリーディングマテリアルを使用している可能性があることが認識されたので、われわれは確認する必要があった」「アレックスは以前のヤーデージブックとグリーンリーディングマテリアルをいくつか使用しており、それは規定の縮尺に適応していなかった」と述べた。

 今季から導入された規則4.3では、記載されるグリーンの大きさが5ヤード(約4.5メートル)の長さが3/8インチ(約1センチ)となる480分の1の縮尺に制限され、グリーンブックは4と4分の1インチ(約10.8センチ)×7インチ(約17.8センチ)より大きくてはならないと定められている。

 ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)誌によると、違反に気づいたのはチェイカと同組でプレーしていたキャメロン・トリンゲール(Cameron Tringale、米国)で、指摘を受けた審判が13番ホールで使用していたメモを確認したという。

 トリンゲールは同誌に対して、「14番ホールを終えてトイレに行き、出てきたところで(チェイカが)カートから降りているのを見た」と明かした。

 2019年に改訂された新規則では、これまでも選手がペナルティーの対象となっている。先月のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2019)では、デニー・マッカーシー(Denny McCarthy、米国)が(パットの)素振りの際にキャディーが後ろに立っていたとして2罰打を受けた。

 このときのペナルティーは後日に取り消されたものの、新しいルールではグリーン上でパットを打つ際に選手を手助けすることを禁じる目的で、キャディーがパットライン上に立つことは違反とみなされる。

 また、前週行われた世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2019 Mexico Championship)では、リッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)がボールをドロップする際に新しく変更になった膝の高さではなく、以前の肩の高さから落として1罰打を受けた。(c)AFP