【3月5日 CNS】真冬の日、上着を着てマフラーを巻き、ズボンのすそをめくり上げて池で足を洗うのはどんな感じなのだろうか。中国・福建省(Fujian)福州市(Fuzhou)の温泉公園では最近このような一幕が見られている。同公園の足洗い場を訪ねた。

 午後3時半ごろ、園内では多くの市民や旅行客がそぞろ歩きを楽しんでいた。その一角では、数百人が10平方メートルに満たない池の周りを取り囲んで座っていた。みな靴下を脱ぎ、ズボンのすそをめくり上げ、ひざから下を池に浸し、おしゃべりしたり笑ったりしながら足を洗っていた。池のそばには「ここは温泉試験区」と書かれた立て看板があり、温泉池の利用時間も書かれている。

 たくさんの人が足を洗うだろうから、衛生問題が心配で足を入れるのをためらう人も多いのではと思われた。しかし公園によると、池の水は純天然の地下温泉水で、水温は40度以下、温泉体験をするのに実に向いている。池の中には温泉水の流動システムが装備され、システムに従って温泉水は交換されている。さらに担当職員が定期的に清掃を行って、温泉池を清潔に保っているとのこと。

 公園側は、「池は皆さんの体験のためで、足を洗い過ぎるのも好ましくはないし、まして体を洗うなどは許されない。旅行客の皆さんには自覚を持ってもらい、マナーに反する行為はお断りする」と強調していた。(c)CNS/JCM/AFPBB News