【2月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)は、24日に行われたフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝において、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督の指示に従わずに交代を拒否した問題で、給与1週間分の罰金処分を受けた。

 チェルシーの公式ウェブサイトではケパへの罰金処分が発表され、この問題に関して「誤解があったとはいえ、よく考えてみると、自分の対処の仕方は大きく間違っていた」とする同選手のコメント文が掲載された。

 同時に公表されたサッリ監督のコメント文では、マンチェスター・シティ(Manchester City)がPK戦を制して優勝した試合の延長戦に起きた騒動を受けて、ケパと話し合いを持ったことが明らかにされた。「彼は私とチームメート、そしてクラブに謝罪した」「チーム規則に従って彼に懲罰を科すかどうかは、クラブ側に委ねられている。私としては、この問題はもう終わっている」

 延長戦の終了間際、けがの治療を受けたケパの交代拒否に対して怒りをあらわにしたサッリ監督は、これが「誤解」から生じた出来事だったと強調。さらに、「きのうは誤解があったが、(ケパは)自分の反応の仕方が大きな間違いであったことを自覚している」「大接戦となった決勝において、チームのパフォーマンスは全体的に極めて素晴らしいものであったが、その努力が今回の事件に覆い隠されてしまうのは残念だ」と述べた。

 スペイン1部リーグのアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)からGKとしてチェルシー史上最高額の7100万ポンド(約103億円)で加入したケパが、問題の試合でウィリー・カバジェロ(Willy Caballero)との交代を拒否した際、サッリ監督は激怒して控室に続く通路に向かった後、再びベンチに戻ってきた。

 取り上げられた給与はチェルシーの財団に寄付されることになった24歳のケパは、「きょうは時間を取って監督をはじめ、ウィリー、チームメート、そしてクラブに対して、全面的かつ個人的に謝罪をしたかった」「それを終えた今、ファンに対しても同様に謝罪したい。この件から学び、チームが適切だと考えるいかなる処分や懲罰も受けるつもりだ」と表明した。

 チェルシーはFAカップ(FA Cup 2018-19)敗退に加えてリーグカップでも決勝で敗れるなど、最近の公式戦7試合で4敗を喫し、リーグ戦でも6位に後退しており、サッリ監督への重圧が増している。27日にはリーグ3位につけるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を本拠地に迎えてロンドンダービーに臨むことになっており、指揮官とクラブにはチームを立て直す時間がほとんどない状況となっている。(c)AFP