【2月26日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ発アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ(Dubai)行きの旅客機で24日、ハイジャック未遂を起こして治安部隊に撃たれ、後に死亡した男(25)が所持していたのは偽物の銃で、同機を乗っ取ろうとした理由に「妻との問題」を挙げていたことが分かった。当局が翌25日、明らかにした。

 事件が起きたのは、ビーマン・バングラデシュ航空(Biman Bangladesh Airlines)のボーイング(Boeing)737-800型機。容疑者が機内で銃のようなものを取り出して操縦室への侵入を試みた上、客室乗務員1人を人質に取ったことから、同機はバングラデシュ南東部チッタゴン(Chittagong)の空港に緊急着陸した。

 機内に治安部隊が突入、その後わずか10分で、乗客134人と乗員14人は全員無事救出された。

 空港長がAFPに語ったところによると、男は「精神不安定」で、「妻との間で問題を抱えていることをハイジャックの理由として挙げ、シェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相と話すことを要求した」という。

 映像は、チッタゴンの空港で、ハイジャック未遂事件が起きた24日撮影。(c)AFP