【2月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するダビド・ルイス(David Luiz)は、マンチェスター・シティ(Manchester City)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝でGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)が交代を拒否したのは、チームを率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督が選手からの信頼を失っていることを示すものではないと話した。

 チェルシーは成績不振によりサッリ監督の立場が危うくなっているが、24日の決勝では2週間前に0-6で敗れたシティを相手に勇敢なパフォーマンスをみせた。しかし、試合はケパが途中交代を拒否したことにサッリ監督が怒りを爆発させるという異様な出来事に水を差されてしまった。

 サッリ監督とケパは、今回の出来事は誤解から生じたものだったと後にコメントしており、ルイスも選手たちは監督の味方だと強調している。

「監督にはチームをまとめる力があり、僕ら選手たちからリスペクトされている」「その点に関して問題はないと私には見える。選手全員が監督の哲学を信じ、監督が求めるプレースタイルを信頼している」「だからこそ、僕たちは現時点で欧州最高のチームを相手に素晴らしい試合ができた。それは別として、今回の一件は誤解が生んだものであり、僕たちは皆チームにとって最善のことをしたいと思っている」

 また、現役時代にチェルシーでプレーしたミヒャエル・バラック(Michael Ballack)氏は、チェルシーの上層部はサッリ監督を支持するために、今回の一件について強い態度をとらなければならないと考えている。

 バラック氏は英ラジオ局「トークスポーツ(talkSPORT)」に対し、「チェルシーにとって悪く見える場面だった」「選手と監督が互いに敬意を払うことは非常に重要であるから、フロント陣は何かしら声を上げなくてはならない。こうしたことは起きてはならない」と語った。

 ルイスはまた、ケパの一件について「遠くから監督の指示を聞くのは決して簡単なことではない」と補足した。「でも監督が交代させたかったのは、戦術的な決断なのか、それとも彼(ケパ)が2度ピッチに座り込んでいたからなのかは分からなかった」

「ケパは『大丈夫、まだピッチに残ってプレーできる』と言っていたが、遠くからは分からないだろう」「もし監督が決断を下し、GKを交代させたいと考えていたとケパが理解していれば、きっと彼はベンチに下がっただろう。彼は非常にプロフェッショナルな選手だ。素晴らしい青年でもあり、それを尊重したはずだ」

 試合はシティがPK戦を4-3で制し、大会連覇を果たしている。(c)AFP