【3月12日 CNS】中国・陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の尚徳路(Shangde Road)に、木製で月餅製造用の型を制作する店がある。店内には大小さまざまな型がたくさん並べられている。

 店主の楊宝林(Yang Baolin)さん(54)は、子どものころから父親の手ほどきで木工品の作り方を学び、もう40年近くになる。特に楊さんが作る月餅製造用の木型は多彩で、非常に精巧だ。

 月餅用の型は現在、機械による製作がほとんど。手作業による製作は習得が難しく、かなりの労苦を要する。すでにこの技術を引き継ぐ者もおらず、同市内で型を手作業で作っているのは、楊さんの店だけになっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News