【2月21日 AFP】英高級ブランドのバーバリー(Burberry)がロンドンのファッションショーで、引けば締まるような形にひもを結んだ新作パーカを披露したところ、自殺を連想させるとの批判を浴び、20日までに謝罪に追い込まれた。コレクションからも取り下げるとしている。

 パーカはロンドン・ファッションウィーク(London Fashion Week)で17日にお披露目された。

 これについて、ショーでモデルを務めたリズ・ケネディ(Liz Kennedy)さんが自身のインスタグラム(Instagram)で「自殺はファッションじゃない。魅惑的でも斬新でもない」「首から首つり用の縄をぶらさげているような姿をランウェイで見せるだなんて、私には理解できない」と批判。身内を自殺で亡くした経験があるため、特につらかったとも明かした。

 バーバリーのマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者(CEO)は声明で、ケネディさんに謝罪したと明らかにした。

 リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)最高クリエーティブ責任者(CCO)も「苦痛を与えてしまったことを心から申し訳なく思う」と謝罪。「デザインは航海に着想を得たものだったが、配慮に欠けていた」とし「本作は私やバーバリーの価値観を反映したものではなく、コレクションから外した」と明らかにした。(c)AFP