【2月20日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)チームのフェラーリ(Ferrari)で5年目のシーズンを迎え、5回目の総合優勝を目指すセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、新たにチームメートとなった21歳のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)のことを「本物のライバル」だと考えていることを明かした。

 フェラーリでは今季、2018年にザウバー(Sauber)で見事なルーキーシーズンを送ったルクレールが、キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)に代わって加入。19日のバルセロナ合同テスト2日目では、前日のベッテルと10分の1秒差にも満たない好タイムで2日目最速を記録した。

 ここ2年、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に次ぐ総合2位でシーズンを終えているベッテルは、「もちろん(ルクレールは)本物のライバルだ。理由があってこのチームのシートを獲得したわけだし、自分としてはそのことを重く受け止めなければならない」と話した。

「ただ、チームメートとは常にしのぎを削っていくものだと思うし、もちろん最優先はチームを前進させることだ」「自分の方が少しだけ経験が長いから、最初にこなすべき課題は彼と僕とで異なってくると思う。それでも、彼がいずれ十分な速さを発揮して、僕にプレッシャーをかけてくるのは間違いないし、だからどうなるか注目していかないとね」

 昨シーズンのベッテルは、序盤は好調なスタートを切ったものの、その後に個人とチームの双方でミスが相次いでハミルトンに離されていき、最後は88ポイント差でハミルトンに5回目の総合優勝のタイトルを許した。それでもベッテルは、ライコネンが劇的な優勝を果たした2007年シーズン以来となるドライバーズタイトルをチームへもたらすことに自信を持っている。

「もちろん、これまでは良い年もあったし、悪い年もあった」「でも全体的には進歩しているし、チームは成長している」「だから今年はたくさん楽しみたい。楽しむには、たくさん勝つことだ。そうすれば最終的に総合を争える」「当然ながらそれが目標だけど、現時点ではまだ先の話だ」

 2019年のF1シーズンは、3月17日に決勝が行われるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2019)で開幕する。(c)AFP