【2月19日 AFP】ニカラグアの裁判所は18日、昨年ダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)大統領に抗議するデモに参加した反政府指導者2人に「テロリズム」などの罪で禁錮200年以上の判決を言い渡した。両被告の弁護士が明らかにした。昨年数週間にわたって行われたデモでは、反政府派が政権支持派と衝突し325人の死者が出た。

 ニカラグアの非政府組織「人権常任委員会(CPDH)」のフリオ・モンテネグロ(Julio Montenegro)弁護士によると、メダルド・マイレナ(Medardo Mairena)被告はテロリズムおよび警察官4人と市民1人が死亡したデモへの参加に関連するその他6件の罪で有罪となり、禁錮216年を言い渡された。ペドロ・メナ(Pedro Mena)被告は、テロリズムの罪などで禁錮210年を言い渡された。

 モンテネグロ弁護士は、判決は「前例がなく、甚だしく過剰」だと述べた。もっとも、両被告の服役期間はニカラグアの法律で認められた上限の30年間にとどまるという。

 マイレナ被告は、政府との対話を通じた政治危機の打開を掲げて昨年5月に発足した反政府連合「正義と民主主義のための市民同盟(Civic Alliance for Justice and Democracy)」の指導者の一人。ニカラグアの反政府派は、元ゲリラ指導者で2007年に大統領に就任したオルテガ氏が、妻で副大統領のロサリオ・ムリジョ(Rosario Murillo)氏と共に腐敗した独裁体制を敷いていると批判している。(c)AFP