【2月20日 Xinhua News】中国と海外の科学研究者はこのほど、北京で記者会見を開き、白亜紀の小型恐竜の足跡化石を発見したと発表した。研究成果はすでに英科学誌ネイチャーの姉妹誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されている。

 同研究は、中国地質大学の邢立達(Xin Lida)副教授、韓国晋州教育大学校の金景洙(キム・ギョンス)教授、米コロラド大学デンバー校恐竜足跡博物館のマーティン・G・ロックリー館長、韓国国立文化財研究所の責任者、林鍾悳(イム・ジョンドク)氏らが共同で実施した。 

 邢氏は、今回見つかった足跡は世界で最も小さい恐竜の足跡であると紹介。一般的な恐竜の足跡は長さ20~30センチだが、今回はわずか2センチほどで、これほど小さな恐竜の足跡は注意深く見ないと見過ごしてしまうと語った。

 化石は金氏が韓国晋州の建築現場から発見、表面には完全な皮膚痕も確認され、金氏はすぐに中国や米国などの専門家を呼び、共同で詳細な研究を行った。

 林氏によると、小型恐竜の足跡はこれまで韓国と中国でしか発見されておらず、東アジアの白亜紀特有の足跡。小型恐竜の足跡化石が発見されたのは今回が世界10カ所目で、小型恐竜の足跡の皮膚痕が発見されたのは今回が初めてだという。林氏は「古生物研究者がこれほど完全な皮膚痕を発見したことはこれまでなく、これまでの一部分の痕しか残っていない皮膚痕と異なり、足の裏の皮膚全体の痕が保存されている」と述べた。

 邢氏は「異なる種類の恐竜は皮膚のうろこ模様がそれぞれ異なることから、恐竜の進化の研究に重要な意義を持つ。今回の新たな発見は、超小型獣脚類恐竜の進化過程の研究を大いに推進するだろう」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News