【2月17日 AFP】米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)が16日、自身19年目となる2019年シーズンを最後に現役を引退すると発表した。

 2001年にクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)でキャリアを開始した38歳の左腕は、2008年シーズン後に7年総額1億6100万ドル(当時約144億円)の契約でヤンキースへ移籍。2009年にはチームのワールドシリーズ制覇に貢献し、今季がニューヨークでの11シーズン目となる。

 この日、友人や家族に見守られる中、キャンプ地のフロリダ州タンパ(Tampa)で自身の決断を明かしたサバシアは「母をはじめ本当に多くの人々の支えなくして、大リーグで18年を過ごし、この場に立っていることはできなかっただろう」「ここにたどり着くまで、そして自分が夢をかなえるために、母は多くのことを犠牲にしてくれた。本当に頭が上がらない」と語った。

 また「自分のことは良いチームメートだったと覚えておいてもらいたい」と話したサバシアは「2019年はチームとして優勝を目指したい。個人としては持っているものを存分に発揮し、フィールドですべてを出し切りたい」と続けた。

 インディアンス在籍時の2007年にサイ・ヤング賞(Cy Young Award)に選ばれたサバシアはキャリア通算246勝を挙げているほか、MLB史上17人目となる3000奪三振まで残り14に迫っている。

 ヤンキースのレジェンドであるデレク・ジーター(Derek Jeter)氏は、サバシアについて「プロのスポーツ選手が何たるかを体現する選手。これまで野球界の素晴らしいアンバサダーであり続けた」と話した。

 また、米プロバスケットボール(NBA)で4度の最優秀選手(MVP)選出を誇るレブロン・ジェームズ(LeBron James)もサバシアを祝福し、「彼は史上屈指の投手であるだけでなく、後世に語り継がれる野球選手となるだろう。競技を心底愛する気持ちと真っすぐな情熱で、19シーズンにわたりファンを大いに楽しませてくれた」とコメントした。(c)AFP