【2月17日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2018-19)は16日、5回戦が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は4部のニューポート・カウンティ(Newport County)に苦しみながらも4-1で勝利し、準々決勝に駒を進めた。

 現在の順位では82位下に位置するフットボールリーグ2のニューポートと対戦したシティだが、相手の戦う姿勢や敵地のでこぼこのピッチに苦しみ、簡単な試合にはならなかった。

 それでも、低調だった前半を守護神エデルソン(Ederson Santana de Moraes)のスーパーセーブにも助けられてスコアレスで終えると、徐々に調子を上げた後半にはリロイ・ザネ(Leroy Sane)の強烈なシュートで先制し、さらにフィル・フォーデン(Phil Foden)のゴールでリードを2点に広げた。

 その後、諦めないニューポートもパドレイグ・アモンド(Padraig Amond)のゴールで終盤に1点を返し、緊張感のある終了間際の戦いを強いられそうになったシティだが、数十秒後にフォーデンがこの日2点目を決めると、最後はリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)のゴールで勝利を決定づけた。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「本当にタフなゲームだった。先制点が入ったときにはこれで決まったと思ったが、相手は信じられないようなプレーを見せた。大いに称賛すべきチームだ」「ホームの観客も素晴らしく、ここで勝つことができて、イングランドサッカーが史上最高の時期に入っていること、こうした状況でのカップ戦のタフさを実感している」とコメントした。

 次週はシャルケ04(Schalke04)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の一戦、さらにはチェルシー(Chelsea)とのフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝が待っていることもあり、グアルディオラ監督は6-0で大勝したチェルシーとのリーグ戦から先発7人を入れ替えた。

 監督は「われわれはリーグ2のチームとやって、それからチャンピオンズリーグを戦う。試合に合わせて考え方を変える必要があるし、それがチームをぐんと成長させる。自分たちが誰よりも優れていると考えるのは大きな過ちだ」とコメントした。

 一方、ここまでプレミアのレスター・シティ(Leicester City)やチャンピオンシップ(2部)のミドルスブラ(Middlesbrough FC)を破ってきていたニューポートも、チーム作りのための移籍金がわずか5万ポンド(約712万円)でありながら、同4億5000万ポンド(約640億円)とクラブ規模がまったく異なるシティに果敢に挑んだが及ばなかった。

 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)は、2-1でフランク・ランパード(Frank Lampard)監督率いるダービー・カウンティ(Derby County)を下して2季連続のベスト8入り。2部で苦しんでいるミルウォール(Millwall)も1-0で3部のAFCウィンブルドン(AFC Wimbledon)を退けて準々決勝に進出した。(c)AFP