【2月16日 AFP】飛行機事故で死亡したイングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)のFWエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手(28)の遺体が15日、故郷の町で営まれる葬儀を前に母国アルゼンチンに到着した。

 サラ選手のひつぎを乗せた英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)の機体は、午前9時(日本時間同日午後9時)にブエノスアイレス(Buenos Aires)の国際空港に着陸した。ひつぎはワゴン車に乗せられ北東部の町サンタフェ(Santa Fe)での弔いの儀式に向かった後、サラ選手の故郷の町プログレソ(Progreso)で16日に行われる葬儀のために家族の元へ戻ることになっている。

 サラ選手が少年時代に10年間プレーした地元クラブの会長ダニエル・リベロ(Daniel Ribero)氏は、「プログレソにとって、これまでで最も悲しい日だ。こんなことは想像できなかった。われわれは皆、衝撃を受けている」と述べた。

 フランス・リーグ1のナント(FC Nantes)からカーディフへ移籍することが決まったサラ選手は、先月21日に新天地へ向かうために乗っていた小型機が消息を絶ち、前週イギリス海峡(English Channel)に沈んだ機体の残骸から遺体が収容された。

 16日午前7時(日本時間午後7時)にプログレソの地元クラブの体育館で始まる予定の葬儀には、住民3000人のほぼ全員が参列し、ひつぎに献花して哀悼の意を表すとみられている。遺体は葬儀が終了した後、サンタフェの火葬場に運ばれるという。

 葬儀にはナントとカーディフの関係者も参列することになっている。両クラブは現在、サラ選手の移籍金1700万ユーロ(約21億円)のカーディフの支払い義務をめぐる争いがこう着状態に陥っている。(c)AFP/Alexandre PEYRILLE