【2月16日 AFP】女子テニス、カタール・トータル・オープン(Qatar Total Open 2019)は15日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は最終セットで瀬戸際に追い込まれながらも、第4シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)を6-3、3-6、6-4でねじ伏せ、決勝に駒を進めた。

 世界ランク3位のハレプは、第3セットを1-4とリードされて敗戦は決定的かと思われたが、母国ファンからの大声援を受けて奮起し、そこから5ゲームを連取してウクライナの強豪から見事な勝利を挙げた。

 この劇的勝利について「信じられない」と話したハレプは、「諦めなかった。彼女には最近2試合でひどい負け方をしていたから、二度と諦めないと自分に誓っていた」「きょうの試合はとてもハイレベルだったと思う。彼女に勝てて本当に誇らしい」とコメントした。

 ハレプが16日の決勝で対戦する相手はベルギーのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens)に決定。メルテンスは四大大会(グランドスラム)通算3勝の実力者で第3シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に6-4、2-6、6-1の番狂わせを演じた。

 メルテンスが今大会でトップ10選手を破ったのは、世界8位のキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)を退けた準々決勝に続いて2回目となった。

 ハレプはツアー通算34回目の決勝進出を果たし、次戦の結果に関係なく世界ランク2位に浮上することになっている。対するメルテンスは、これがキャリア6回目の決勝の舞台となっており、これまで頂上決戦で黒星を喫したのはスビトリーナに敗れた2017年のイスタンブール・カップ(TEB BNP Paribas Istanbul Cup)だけとなっている。(c)AFP