【2月15日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2019)は14日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードの錦織圭(Kei Nishikori)が6-1、6-4でラトビアのエルネスツ・ガルビス(Ernests Gulbis)に快勝し、準々決勝進出を決めた。

 アジアのトップ選手で世界ランク7位の錦織は、アホイ・アレナ(Ahoy Arena)で行われた一戦を約1時間15分で制し、今大会のラッキールーザーで全仏オープンテニス(French Open)4強入りの実績を持つガルビスから通算3勝目を記録した。

 ベスト4入りを懸けた15日の準々決勝で、錦織はハンガリーのマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics)と対戦することが決定。フチョビッチは7-6(7-1)、6-1で第9シードのニコラス・バシラシビリ(Nikoloz Basilashvili、ジョージア)を撃破した。

 今年初めのブリスベン国際(Brisbane International 2019)でキャリア12勝目を飾った錦織は、今季の通算戦績を10勝1敗に更新。唯一の黒星は途中棄権した全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)準々決勝のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)戦のみとなっている。

 錦織は「初戦よりも格段に良くなった」「うまくリターンして、相手にプレッシャーをかけられた」とすると、「第2セットは厳しい場面もあったけれど、ブレークバックされても焦ることはなかった」「きょうは良いテニスができた。今のレベルにとても満足している」と手応えを口にした。

 その他では、フランスのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)がワイルドカード(主催者推薦)のタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor、オランダ)を相手に徐々にプレーを加速させて、7-6(7-5)、6-1で勝利を収め、準々決勝に勝ち上がった。

 第1セットが53分の長丁場となったのに対し、第2セットはわずか23分という対照的な試合をものにしたツォンガは、次戦で第5シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)を迎え撃つことになった。

 そのメドベージェフは、スペインのベテラン選手フェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)を6-2、7-5で退け、通算3回目の同カードで2勝目を記録。初めて出場した2018年大会でも8強入りを果たしている23歳は、前週のソフィア・オープン(Sofia Open 2019)でキャリア4勝目を飾った勢いに乗り、今季の通算戦績を13勝2敗に更新した。

 一方、2回戦で第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に番狂わせを演じたダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)は、カザフスタンのミハイル・ククシキン(Mikhail Kukushkin)に6-4、7-6(7-3)で勝利。今季初の準々決勝では、観客を味方につけることが得意なフランスのガエル・モンフィス(Gael Monfils)と対戦する。(c)AFP/Bill SCOTT