【2月15日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は14日、決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)は敵地でマルメFF(Malmo FF)に2-1で勝利し、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督にかかるプレッシャーを緩めた。一方でアーセナル(Arsenal)は、BATEボリソフ(BATE Borisov)に0-1とまさかの敗戦を喫している。

 チェルシーはボーンマス(AFC Bournemouth)に0-4で敗れ、さらに10日のリーグ戦でマンチェスター・シティ(Manchester City)に0-6で敗れるなど、アウェーでの連続大敗からの立ち直りが是が非でも必要な状況でスウェーデンに乗り込んだ。

 30分にチェルシーはマルメ守備陣の隙を突いてロス・バークリー(Ross Barkley)が先制点を決めると、58分にはオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が追加点。マルメはその後1点を返し、スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で来週行われる第2戦に向けてかすかな望みをつなげた。

 チェルシーは今後、18日にイングランドFAカップ(FA Cup 2018-19)でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と、24日にはフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)決勝でシティとの対戦を控えている。

 サッリ監督は英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「自信を持ってプレーしたので私は満足だ。このあいだの試合(敗れたシティ戦)の後だったので、簡単なものではなかった」とコメントしている。

 一方でアーセナルは、敗れたBATE戦の残り5分ほどのところでアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)が相手選手に肘を入れて退場処分となり、勝ち上がりに向けて厳しい状況に直面している。

 ホームのBATEが前半終了間際にスタニスラフ・ドラガン(Stanislav Dragun)が先制点を決めると、アーセナルは同点弾に近づくこともできず、退場したラカゼットは来週英ロンドンで行われる第2戦で出場停止となった。

 中国への移籍を決めたマレク・ハムシク(Marek Hamsik)のいなくなったナポリ(SSC Napoli)は、その初戦でFCチューリヒ(FC Zurich)に3-1で勝利した。

 ハムシクから主将の座を引き継いだロレンツォ・インシーニェ(Lorenzo Insigne)が先制点を決めると、さらにホセ・マリア・カジェホン(Jose Maria Callejon)とピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zielinski)がそれぞれ得点した。

 セルティック(Celtic)はホームでバレンシア(Valencia CF)に0-2で完敗を喫し、欧州での冒険はほぼ終了となった。

 インテルは、契約問題で主将から降ろされたマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)が遠征を拒否したものの、1-0でラピッド・ウィーン(Rapid Vienna)に勝利。最多5度の優勝を誇るセビージャFC(Sevilla FC)も敵地ローマでラツィオ(SS Lazio)に1-0で勝利し、16強入りに大きく前進している。

 ベンフィカ(Benfica)は敵地に乗り込みガラタサライ(Galatasaray)に2-1で勝利したが、スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)は10人での戦いを強いられてホームながらビジャレアル(Villarreal CF)に0-1で敗れた。

 また、昨季4強入りを果たしたレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)は1-2でクラブ・ブルージュ(Club Brugge)に屈している。(c)AFP/Jed Court