【2月14日 AFP】国際ボクシング協会(AIBA)会長のガフル・ラヒモフ(Gafur Rakhimov)氏は13日、同競技の2020年東京五輪に向けた準備を凍結している国際オリンピック委員会(IOC)の懸念に一定の理解を示したが、現在組織は健全な状態にあると強調した。

 ウズベキスタン出身の実業家であるラヒモフ氏は、AIBAの「極めて深刻な」状況は2017年に資格停止処分を科された呉経国(Wu Ching-kuo)前会長の責任だとした。

「ひどい混乱の中、前AIBA指導部は組織を去った。財務だけでなく、ガバナンス、反ドーピング、そしてレフェリングからいなくなったのだ」

 ボクシングの五輪での競技実施はIOCの調査結果にかかっている。IOCは監査法人のデロイト(Deloitte)経由でAIBAに対し41の質問リストを送っており、デロイトはIOCに今後その報告を行う。

 自身のリーダーシップの下でAIBAは「あらゆる面で劇的に改善した」と自負するラヒモフ氏は、「AIBAのメンバーと世界中のボクサーはこのことを誇りに思うべきだ」とし、組織が「今は健全でかつてないほど素晴らしい状態にある」と続けた。

 また、ラヒモフ氏は東京五輪におけるボクシング競技の不明確な状態に終止符を打つようIOCに求めた。

「われわれのボクサーは待っている。彼らはいつ、どこで、どのように来年の五輪の資格が与えられるか知る必要がある。選手たちのことは誰にとっても優先事項でなければならない!」 (c)AFP