【2月14日 AFP】男子テニス、ABNアムロ世界テニストーナメント(ABN AMRO World Tennis Tournament 2019)は13日、シングルス1回戦が行われ、大会第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)がダミアー・ジュムホール(Damir Dzumhur、ボスニア・ヘルツェゴビナ)に4-6、6-1、5-7で敗れた。

 先月行われた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2019)でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を下し、準決勝にまで駒を進めていた20歳のチチパスは、第3セットの終盤でマッチポイントを2度しのいだものの、まさかの初戦敗退が決まった。

 4連敗中のジュムホールとしてはこれが昨年10月以来の勝利となり、不安定なプレーをみせたチチパスはフラストレーションをためた。

 世界ランキング12位のチチパスは「彼にではなく、自分に負けた」と振り返った。

「彼は相手をもてあそぶようにプレーし、ミスが出るのを待つ。ベースラインの8メートルも後方に立って、自分の強みを生かす。彼は信じられないような、あるいは特別なプレーをしたわけじゃない。しかし、まったく彼のリズムをつかむことができなかった」「勢いは僕のほうにあったが、彼はボールをコートに入れ走り続けた」

 チチパスは全豪オープンの準決勝でラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に敗れると、先週行われたソフィア・オープン(Sofia Open 2019)でも準々決勝でガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)に屈し、ここ4試合で3敗を喫している。

 また2回戦では、ワイルドカード(主催者推薦)のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が、第4シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を6-4、7-6(7-4)で下し、同カードでの連敗を3で止めた。

 一昨年にひざの手術を2度行い、昨シーズンを治療とリハビリに費やしたことで世界ランキングを68位にまで下げたワウリンカは、2019年に入り急速に勢いを増している。

 カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2019)以来、今季2度目の準々決勝に臨むワウリンカは、優勝経験を持つトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を6-4、6-3で破った第10シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を迎え撃つ。

 さらに、好調を維持するジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)は、トーマス・ファビアーノ(Thomas Fabbiano、イタリア)に6-1、6-4で勝利し、2回戦に駒を進めた。(c)AFP/Bill SCOTT