【2月13日 AFP】北朝鮮と2032年夏季五輪の共催を目指している韓国が、招致都市にソウルを選んだことが分かった。

 2018年に対話を重ね、和解に向けた歩み寄りを進めている南北は、2020年の東京五輪に合同で出場することに加え、2032年大会の共催を目指す方針を固めていた。そして11日に行われた大韓体育会(KOC)の会合で、ソウルが南部の港湾都市である釜山(Busan)を退けて招致都市に選出された。

 両国は15日にスイスのローザンヌ(Lausanne)で行われる協議で、国際オリンピック委員会(IOC)に決定を正式に伝える。ソウルの関係者の話では、北朝鮮も15日の協議の前か最中には招致都市を発表し、こちらも首都の平壌が有力だという。

 ソウルの朴元淳(パク・ウォンスン、Park Won-Soon)市長は、招致を「朝鮮半島の命運を変える」機会とすることを約束し、「1998年のソウル五輪が冷戦下における東西『和解の五輪』、そして2018年の平昌冬季五輪が平和の試金石だったとすれば、2032年大会は平和確立の終着点がスローガンとなるだろう」と話した。(c)AFP