【2月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)は12日、2019年シーズンの新型車「RS19」を発表。新加入のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)とニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)で臨む新シーズンの目標に、上位3チーム追走の流れを維持することを挙げた。

 英エンストーン(Enstone)のチーム本拠地で発表会を開いたルノーは、マネジメントディレクターのシリル・アビテブール(Cyril Abiteboul)氏が「新シーズンをスタートさせるにあたって、この勢いを継続することを目指している」と話した。

 ルノーはF1復帰シーズンの2016年はコンストラクターズ部門で9位だったが、2017年は6位、そして昨季は4位と徐々に順位を上げてきている。

 その中で、黒と黄色のRS19をお披露目したチームは、メルセデスAMG(Mercedes AMG)とフェラーリ(Ferrari)、そしてリカルドが所属していたレッドブル(Red Bull)との差を縮めることを狙っており、アビテブール氏によれば、目標ポイントを定めることはしていないという。

 グランプリ通算7勝を挙げているリカルドの加入も、チームの上昇傾向を維持する助けになるとみられる。アビテブール氏は「ダニエルとニコのタッグ結成で増した勢いが、今季のチームに自信をもたらす」と話した。

「最強ではないにしても、最高レベルのドライバーをそろえられたと信じている。ダニエルはトップチームでレースに勝ってきた確かな実績と知識を持っており、ニコはハングリーだ」「彼は大いに過小評価されている。素早く、意志が固く、そしてモチベーターでもある」

 リカルドには、プロとしての姿勢と明るい性格でチームを助けることも期待されている。本人は「みんなを楽にしてあげたい。それが自分の仕事で、同時にキャラクターでもある」「目標は、チームがさらにもうひと踏ん張りし、もっと頑張れるようにすること、そしてチームを一つにすることだ。前向きなエネルギーの火付け役になりたい」と話した。

 ルノーは今後、冬の間に行った開発をマシンに反映させ、次週行われるバルセロナ合同テストに臨む予定となっている。(c)AFP