【2月15日 Xinhua News】寿山石は中国の伝統的な「4大印章石」のひとつで、1500年あまりの歴史を持ち、福建省福州市の北部山地北峰の寿山郷で採れることからその名がついた。寿山石彫は寿山石を材料に、質感や紋様、色調を活かし、巧みな技術を駆使して作られた観賞用の小型彫刻だ。

 中国の民間芸術のひとつである寿山石彫の技法にはさまざまなものがあり、主に円彫り、象嵌彫(ぞうがんぼり)などが用いられている。作品の題材は人物、動物、山水、花鳥など幅広い分野にわたる。また、寿山石彫は石の形によって彫り方を変えることに特に力を入れ、「彫刻前のデザイン決めは彫刻工程九つ分と同じ重要さを持つ」ともいわれている。その技術は福州市晋安区の鼓山、象園、王荘街道、寿山郷一帯に伝わっている。寿山石彫は国務院の承認を経て、2006年5月20日、第1次国家級無形文化遺産リストに登録された。

 寿山石の原石とそれを用いた工芸品は、質感や紋様、色調、背景にある故事などにより、多くの投資家から絶賛されており、その価値はますます高まっている。(c)Xinhua News/AFPBB News