【2月13日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)は12日、スウェーデンのオーレ(Are)で混合団体が行われ、スイスが決勝でオーストリアを下し優勝を果たした。スイスのウェンディ・ホルドナー(Wendy Holdener)は女子複合に続く2冠目となった。

 ホルドナー、ラモン・ツェンヘウゼルン(Ramon Zenhaeusern)、ダニエル・ユール(Daniel Yule)、アリーヌ・ダニオト(Aline Danioth)の布陣で臨んだスイスは、混合団体が新種目として採用された平昌冬季五輪に続くタイトルを獲得した。

 決勝では、ホルドナーがカタリナ・リンスベルガー(Katharina Liensberger)を下しスイスが1勝を挙げるも、後続のユールとダニオトが敗れ、オーストリアに1-2とリードを許した。しかし、最後の4人目に登場したツェンヘウゼルンは冷静さを失うことなく23秒23の最速タイムをマーク。今大会の複合で銅メダルを獲得したマルコ・シュワルツ(Marco Schwarz)を見事に破って2-2で並び、男女の最速タイムの合計で0秒77上回ったスイスが優勝を飾った。

 ユールは「困難な状況でチームを支え、最速タイムを記録したウェンディとラモンには脱帽だ」「このチームの団結力はいつも素晴らしい。楽しかった」と話した。

 ツェンヘウゼルンと共に決勝を含む全4レースで一度も負けなかったホルドナーは「チームとして素晴らしかったし、最高の連帯感があった。優勝を目指して戦い、このような優れた選手たちとレースをできるのは最高!」とコメント。また「スウェーデンを倒した後の応援も本当にうれしかった。きょうの観客の皆さんは素晴らしかった」と付け加えた。

 3位決定戦では、イタリアがドイツに3-1で勝利し銅メダルを獲得した。また、前回大会で優勝したフランスは、準々決勝でドイツに敗れている。(c)AFP