【2月12日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)のクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)が11日、昨年11月に女性を激しく押したり蹴ったりしている様子が映し出されている動画が確認され、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)を解雇されていたRBカリーム・ハント(Kareem Hunt)と契約した。

 ブラウンズのジョン・ドーシー(John Dorsey)ゼネラルマネジャー(GM)はコメント文を発表し、暴行騒ぎに関して「詳細な調査」を実施した結果、球団としてハントにキャリアをやり直す機会を与えるべきであると確信したことを明らかにした。

「これまでの経歴を受け、カリームと契約することに疑問や問題が生じ、複雑な状況になることはわれわれも十分に理解している」「詳細な調査を通じて把握したカリームの情報をふまえ、われわれは彼が2度目のチャンスに値すると確信している。しかし、このチームの一員としてプレーするためには、重要で不可欠なステップを踏む必要があることも明確に認識している」

 ブラウンズによると、ハントは自身の行為に関して「全面的な責任」を取った上に「心からの反省」を示しており、ドーシーGMは「次に重要なのは、彼がプロによる治療と明示された計画を実行し、それを順守していることである」と述べた。

 ハントの問題に関して、NFLは現時点で裁定を下していない。スキャンダルが発覚した昨年11月以降、ハントはコミッショナー承認のロスター除外リストに登録されており、当時スーパーボウル進出を目指していたチーフスは、その直後に同選手の解雇に踏み切っていた。(c)AFP