【2月17日 Xinhua News】中国チベット自治区ナクチュ(那曲)市に属する双湖県は、羌塘(チャンタン)国家級自然保護区に位置し、面積は約12万平方キロ、平均海抜は5000メートルを超え、世界で最も海抜の高い県だ。日照りで雨が少なく、野生動物の天国である一方「人間の生理的適応限界試験場」でもある。 

 同県には非常に多くの野生動物が生息している。羌塘自然保護区におけるヤクは約2万頭、チベットカモシカは約20万頭。また、ユキヒョウやヒグマなど20種以上の希少野生動物も生息している。野生動物のよりよい保護のため、双湖県は自然保護区内に15カ所の専門管理・保護ステーションを設立し、135人の専門管理員を置いている。 

 国務院は2012年、双湖県の設立を承認し、双湖は中国で最も若い県となった。同県の2018年の1人当たり平均可処分所得は、都市住民で1万元(1元=約16円)を超え、農牧民も1万元近くに達した。(c)Xinhua News/AFPBB News