【2月8日 AFP】シリア東部でのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対する最後の攻勢が迫る中、米主導の有志連合軍は5日、ISの支配地域は「カリフ制国家」樹立を宣言した当初の1%未満にまで縮小していると発表した。

 攻撃を主導するクルド人勢力は作戦を一時停止しているが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、最終的な勝利宣言が来週にも行われるとの見通しを示した。

 ISは2014年に「国家」樹立を宣言し、最盛期にはシリアとイラクにまたがる広い地域を支配。その面積は英国とほぼ同規模に達していた。

 連合軍副司令官を務めるクリストファー・ギカ(Christopher Ghika)少将は、ISに残された支配地域は「今や当初のカリフ制国家の1%未満だ」と述べた。

 最後の拠点が攻勢にさらされる中、IS戦闘員とみられる数千人が民間の避難者に紛れて脱出を図っており、この中には外国人戦闘員も多数含まれる。

 ギカ少将は、戦闘員らは「罪のない女性や子どもが戦闘から逃れようとするのに紛れ、脱出しようとしている」と指摘した。(c) AFP/Hachem Osseiran with Maya Gebeily in Amuda