【2月7日 AFP】アルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)に出場している米国のリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)が6日、女子滑降の2回目の練習を取りやめた。

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 10日の滑降が輝かしい競技生活で最後のレースとなる34歳のボンは、スウェーデンのオーレ(Are)で行われた5日の女子スーパー大回転で激しいクラッシュに遭遇。斜面で体を引きずりながら安全用ネットに突っ込んだ後、治療を受けて自力で下まで滑り降りた。

 ボンはレース後、目のあざに加えて首や肋骨の痛みを訴えていたものの、問題を抱えている膝には影響がなかったと強調し、「最後の大会で思い出を作りたいと話していたときは、こんなことになるなんて考えてもいなかった」とコメントした。

「最悪のことは何も起きなくて良かった。ただ目にあざができて、あとは肋骨の痛みや首の凝りがあるだけ。エアバックを装着していたおかげ!」「最後のレースになる10日の滑降で、もう一回チャンスは残っている。999回倒れても、1000回起き上がってみせる」

 一方、ボンのチームメートであるミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は、滑降には出場しないため練習にも参加しない。スーパー大回転でシフリンは、平昌冬季五輪の滑降金メダリストであるソフィア・ゴッジア(Sofia Goggia、イタリア)を100分の2秒差でかわして優勝した。(c)AFP