【2月3日 AFP】イランは2日、射程1350キロを超える新型巡航ミサイルの「実験成功」を発表した。1979年のイラン革命から今年で40年を迎えた同国では、現在さまざまな祝賀行事が行われており、ミサイル実験成功の発表もこれに合わせて行われた。

 ミサイル発射の様子を放映したイラン国営テレビは、アミール・ハタミ(Amir Hatami)国防軍需相の話として、「ホベイゼ(Hoveizeh)巡航ミサイルの実験が行われ、1200キロ先の標的に正確に命中することに成功した」と伝えた。

 ホベイゼは、首都テヘランで開催されている「40年の防衛実績」と題された軍事展示会でも一般公開されている。

 イランでは1日、親欧米派の国王を追放した革命記念日を迎え、同日から10日間にわたる祝賀行事が始まっている。

 同国はミサイルの射程を、イスラエルと中東にある欧米諸国の軍事基地に到達可能な2000キロ以内に自粛していると主張。

 これに対し米国とその同盟諸国は、イランが欧州の脅威ともなり得るさらに高度なミサイル能力の獲得を目指していると非難している。

 前半は、国営イラン放送(IRIBが放映したミサイル実験の映像。後半は軍事展示会。(c)AFP/Amir Havasi