【2月1日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は31日、フランス・リーグ1のトゥールーズ(Toulouse FC)に所属していたDFジャン・クレア・トディボ(Jean-Clair Todibo)の獲得を前倒しし、この冬からチームに加わることになったと発表した。

 19歳のトディボは当初、トゥールーズとの契約が満了する今夏にフリートランスファーで加入する予定だったが、欠場が続いており、この状況がバルセロナの早期獲得を後押しした。

 AFPでは、トディボの移籍金が200万ユーロ(約2億4000万円)だったという情報をつかんでいる。

 バルセロナは「合意に至った契約には、トディボの早期加入という内容が含まれており、同選手は2022-23シーズンまでの4年半の契約を結んだ」と発表している。

 トゥールーズのオリビエ・サドラン(Olivier Sadran)会長は、トディボをフリーで獲得しようとしたバルセロナの「傲慢(ごうまん)さ」を批判したが、1月での移籍が両者にとって最善だったと確信した。

 パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のチアゴ・シウバ(Thiago Silva)をロールモデルにしているトディボは、バルセロナで背番号6をつけることになった。

 仏領ギアナの出身で、U-20フランス代表として2試合の出場経験があるトディボは、昨年8月にトゥールーズでトップチームデビューを飾ったばかりであり、今季のリーグ戦では10試合にしか出場していない。

 またバルセロナは、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のアトレチコ・ミネイロ(Clube Atletico Mineiro)からエメルソン・ロイヤル(Emerson Royal)の獲得も発表。しかし、20歳のエメルソンは6月までレアル・ベティス(Real Betis)にローン移籍させることになった。

 31日にバルセロナが発表した内容によれば、エメルソンの移籍金は1200万ユーロ(約14億円)であり、契約期間は2023-24シーズンまでであるという。

 ベティスもエメルソンとのローン契約を認めており、複数のスペインメディアは、バルセロナとベティスの両クラブが移籍金を折半すると伝えている。

 バルセロナは「エメルソンの移籍に関して、アトレチコ・ミネイロとの間で合意に至った。エメルソンは今年7月1日からチームに加入する」と発表している。

 エメルソンはアトレチコ・ミネイロで1シーズンしかプレーしておらず、現在はU-20ブラジル代表の一員として、チリで行われている南米ユース選手権(2019 South American Youth Championship)に参加している。

 バルセロナはエメルソンについて、「ブラジルではかつてこのチームに在籍していたダニエウ・アウベス(Daniel Alves)と比較」されていると紹介している。

 バルセロナはこの冬、ジェイソン・ムリージョ(Jeison Murillo)、ケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin Prince Boateng)、フレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)と契約しており、トディボとエメルソンの獲得により1月の補強は5人となった。(c)AFP