【2月1日 AFP】国際テニス連盟(ITF)は31日、サッカースペイン1部リーグが男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)の決勝ラウンドでスポンサーになることが決定したと発表した。大会は今年から、同リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏が率いる投資家グループの提案で新方式となり、11月に同国マドリードで開催されることになっている。

 異例のスポーツ交流となった今回の動きでは、スペイン1部リーグが生放送中にデビスカップを宣伝することになった。ITFのデビッド・ハガティ(David Haggerty)会長はコメント文を発表し、「スポーツ交流となるスペイン1部リーグとの提携は、デビスカップにとって革新的なものになる」「これでわれわれの活動範囲が、テニスファンだけでなく他の熱心なスポーツファンまで拡大することになる」と述べた。

 119年の歴史を持つデビスカップは、これまで16か国によるワールドグループが各地で年4回の週末に分けて行われていたが、今年から出場18か国がシーズン終盤に一堂に会し、1週間をかけて優勝を争うことになった。

 こうした中で先日には、オーストラリア代表のレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)監督が、ピケ氏が率いる投資グループ「コスモス(Kosmos)」によって提案された新方式を批判していた。

 今週末にボスニアとの予選を控えているヒューイット監督は、「最初に彼らから方式変更の可能性を知らされてから、私は一貫して支持していない」とすると、「決勝トーナメントを一つの場所で行うなんてばかげていると思う。個人的にも、すべてのトッププレーヤーが出場するとは思わない」と話した。

「われわれは今、一人のスペインのサッカー選手によって動かされている。それは、テニス選手である私が欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の方式変更を求めるようなことだ。ばかげている」

 予選は1日から始まり、勝ち抜いた12か国が自動的に本戦出場が決定しているクロアチア、フランス、米国、スペイン、アルゼンチン、そして英国の6か国に加わり、11月の決勝ラウンドに臨むことになっている。(c)AFP