【2月1日 AFP】レバノンのサード・ハリリ(Saad Hariri)首相は1月31日、新内閣の顔ぶれを発表した。レバノンでは昨年5月6日の国民議会(一院制、定数128)総選挙から8か月以上も内閣が発足せず、経済が崩壊する懸念が高まっていた。

 大統領府で開かれた記者会見で、各政党から選ばれた30人の閣僚が発表された。女性閣僚は内相やエネルギー・水資源相など4人。総選挙後の昨年5月24日にミシェル・アウン(Michel Aoun)大統領は3期目となるハリリ氏を首相に指名して組閣を要請したが、政党間協議がまとまらず、8か月以上も新内閣を発足させられなかった。

 レバノンの統治制度は、異なる宗派や政治勢力の間で権力を分け合う複雑な仕組みになっているため、バランスの取れた組閣をするには時間がかかることが多い。ハリリ首相は前回2009年に首相に指名された時は組閣に5か月を要した。2013年に首相指名されたタマム・サラーム(Tammam Salam)氏は組閣に10か月を費やした。(c)AFP/Layal Abou Rahal