【2月1日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は1月31日、イランに関する偽情報拡散キャンペーンに関与したとしてアカウントやグループなど計783件を削除したと発表した。キャンペーンは20以上の国々で展開されていたという。

 フェイスブックによると、削除したのは「イランに関する組織的な虚偽の行為に関与」したページやグループ、アカウントの計783件。

 同社のサイバーセキュリティー対策部門の責任者ナサニエル・グライシャー(Nathaniel Gleicher)氏によると、削除されたものはさまざまな国でイランの国益に資するキャンペーンの一環として作られたもので、それらの国々のユーザーを装ってフェイスブックやフェイスブックや同社傘下の写真共有サイト、インスタグラム(Instagram)のアカウントが作られていたという。

 グライシャー氏は記者会見で、「当社は、これがイランから発信されたコンテンツであることを証明できる。イラン在住者が管理し、コンテンツの大半はイラン国営メディアの情報をシェアしたものだ」と語った。「しかしわれわれは、本件に関与したのは誰なのか、断言する立場にない」と述べた。

 フェイスブックは国家などによる偽アカウントを使った不正行為の撲滅に取り組んでいる。グライシャー氏は「人々を操作するために当社のサービスが利用されないよう、この種の行為の発見と阻止に常に務めている」と述べた。(c)AFP/Glenn CHAPMAN