【1月31日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、カーディフ・シティ(Cardiff City)の主将スレイマン・バンバ(Souleymane Bamba)は、同クラブに移籍したばかりのエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)を乗せた小型飛行機が消息不明となった事故を受け、チームの一部選手が飛行機に乗るのを恐れていると明かした。

 サラがフランス・リーグ1のナント(FC Nantes)からクラブ史上最高額の移籍金1700万ユーロ(約21億円)でカーディフと契約を結んだ2日後の今月21日、同選手とパイロットを乗せた小型機はカーディフに向かう途中で消息を絶った。

 29日、サラが行方不明になってから初の公式戦に臨んだカーディフのバンバは、英BBCに対して「非常に異様な状況。大変な悲劇だ」「選手、街、そしてクラブ全体、みんなが影響を受けている」「助けの手も差し伸べてもらっている。チームは飛行機で移動するが、中には『もう飛行機で行きたくない』と思っている選手もいる。それくらい大きなことだった」と語った。

「エミリアーノのことは個人的に知っていた。自分の代理人を通して彼とつながりがあったから」「彼はクラブに来てスタジアムと練習場を見学し、選手たちにもあいさつしていた」「だから彼は間違いなく僕たちの一部だったし、みんな心にぽっかり穴が開いてしまったと感じている」

 サラが一帯で消息を絶ったとみられるガーンジー(Guernsey)島の警察は、24日に公式の捜索を打ち切ることを発表したが、民間の手を借りた捜索のための寄付の募集は続いており、クラウドファンディングのサイトには、一流選手を含めた4500人以上から36万ユーロ(約4500万円)が集まってきている。(c)AFP