【1月31日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を率いるマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は30日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)がエデン・アザール(Eden Hazard)に興味を抱いており、同選手は自身の潜在能力を発揮するためにチームを離れる可能性があると明かした。

 2020年まで契約が残っているアザールは、チェルシーが努力を続けているにもかかわらず、いまだ契約の延長を拒んでいる。

 18歳のカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)にはドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が興味を示しているが、チェルシーはこのオファーを断固として拒否し続けている。ハドソン・オドイの契約も2020年までとなっているが、サッリ監督は両選手に関するクラブの姿勢はおそらく異なっており、もしアザールが退団する意思を示せば、同選手を今夏に売却するかもしれないと示唆した。

 ボーンマス(AFC Bournemouth)とのアウェーゲームを前に、サッリ監督は「エデンの状況は異なっている。彼は28歳だ。もし移籍したいなら、彼はそうしなければならないと思う」とコメントした。

「もちろん、その逆を願っている。私は彼がここに残りたいと思っていることを期待している」「現時点で、彼には欧州で最高の選手になる可能性がある」「彼はより小さいことに満足していることが時折ある。彼を改善し、最も力を出せるポジションで起用することが私の務めだ」

 またサッリ監督は先週、アザールを「リーダーというよりは個の選手」と評しており、同選手に対して今季の序盤により一貫して披露していた最高のパフォーマンスをみせるよう日常的に求めている。

 しかし、ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)をローン契約で獲得するまでの数か月間、サッリ監督がアザールを不慣れなCFとして起用したことで、同選手は調子を落とした。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を下しフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)の決勝進出を決めた後、アザールはサッリ監督の批判について「気にしない。ただ自分のサッカーをみせるだけ」とコメントした。

「監督が何を言っても関係ない。僕はただ自分のサッカーに集中し、このチームでベストを尽くしたい」 (c)AFP