【1月31日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは30日、第24節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)は1-1でレスター・シティ(Leicester City)と引き分け、タイトル争いの完全な主導権を握るチャンスを逸した。

 29日の試合で2位につけるマンチェスター・シティ(Manchester City)が敵地でニューカッスル(Newcastle United)に敗れたため、首位に立つリバプールはレスター戦に勝利すれば勝ち点差を7に広げることができた。しかし、1990年以来となる国内リーグ戦タイトルを目指すチームは、いら立ちの残る引き分けに終わり、シティとのポイント差は5となった。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は「レスターにプレッシャーをかけたが、ハーフタイム直前のゴール(失点)はついていなかった。ありのままを受け入れなければならない」とコメントした。

 雪の降る本拠地アンフィールド(Anfield)でリバプールは3分、サディオ・マネ(Sadio Mane)がレスターの守備陣の間を突いてファーポストにシュートを蹴り込み先制した。

 2016年4月の後ではリバプールのリーグ戦最速となるゴールが決まると、コップ(Kop、ゴール裏のスタンド)からは、シティを下したニューカッスルの指揮官で、元リバプール監督のラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)氏をたたえる歌が聞こえた。

 しかし、リバプールはすぐさまリズムを失うと、ハーフタイム直前にビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)の緩い守備の隙を突いたハリー・マグワイア(Harry Maguire)に同点ゴールを許した。

 その後リバプールは、ナビ・ケイタ(Naby Keita)がリカルド・ペレイラ(Ricardo Pereira)のタックルを受けてペナルティーエリアで倒され、明らかなPKに見えたプレーでアピールしたものの、これは無駄骨に終わった。

 これにはクロップ監督も腹を立て、英BTスポーツ(BT Sport)に対し、「もしかするとわれわれが手にした中では、最も明らかなPKの場面だったかもしれない。なぜPKを与えなかったのかと審判に聞いてもらわないといけない」と語った。

 一方でチェルシー(Chelsea)は、敵地でボーンマス(AFC Bournemouth)に0-4で敗れて連敗を喫し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権獲得へ向けて大きな打撃を受けた。

 リーグ戦ここ4試合で1勝にとどまっているチェルシーは、勝ち点で並んだアーセナル(Arsenal)に得点数差で抜かれ5位に転落し、6位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とのポイント差はわずか2となっている。

 ローン移籍で加入したゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)がリーグデビューを飾ったチェルシーだったが、今季これまで何度かあったように得点力を欠いた。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は終盤の逆転で2-1とワトフォード(Watford FC)に勝利し、2位シティとの勝ち点差を2に縮めている。

 FAカップ(FA Cup 2018-19)とフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)で敗退する散々な週を過ごしたトッテナムは、ホームのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で沈うつな気分を晴らした。

 トッテナムは38分、GKウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)がCKをキャッチミスしたところを突かれてワトフォードに先制を許した。

 それでも、第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)出場のため3試合を欠場していた孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)が、今月13日以来の復帰を果たして80分に同点ゴールを決めたトッテナムは、87分にはダニー・ローズ(Danny Rose)のクロスからフェルナンド・ジョレンテ(Fernando Llorente)が逆転ゴールを決めた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS