【1月31日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2018-19)は30日、準々決勝の第2戦が各地で行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はセビージャFC(Sevilla FC)に6-1で勝利し、2戦合計スコアで6-3と上回り、逆転で4強入りを決めた。

 バルセロナは敵地での第1戦を0-2で落としていたが、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が獲得したPKをフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が決めると、イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)が追加点をマークし、わずか31分で合計スコアをイーブンにした。

 セビージャにPKを与えるもエベル・バネガ(Ever Banega)の失敗でこの試合で同点となるピンチをしのいでいたバルセロナは、ハーフタイム後にはその勢いをより強めた。

 後半、バルセロナはコウチーニョがヘディングでこの日2点目を挙げ、さらにセルジ・ロベルト(Sergi Roberto Carnicer)のゴールでリードを4点に広げた。

 その後、ギジェルメ・アラナ(Guilherme Arana)にゴールを決められるも、これはセビージャにとってつかの間の希望にしかならず、終盤にはルイス・スアレス(Luis Suarez)とメッシの見事なカウンターからの得点で勝利を確実なものにした。

 バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、敵地での第1戦で主力選手を温存したが、この日はほぼベストなメンバーを先発で起用した。

 リーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)で完全に集中できるため、バルセロナは国王杯を敗退しても安堵(あんど)しただろうと示唆する人もいたが、メッシは自分たちのパフォーマンスでそうした懐疑的な人々を黙らせたと述べた。

 メッシは試合後、「われわれがカップ戦を諦めたという声を聞いたが、そんなことは望んでいない」とコメントした。「国王杯でも決してない。このチームは三つすべてのタイトルを目指すことを求めていて、それはバルサにとって例年の義務だ」

 バルセロナがこうした逆転劇をみせるのはこれが初めてではないが、今季上位で争い、リーグ戦で4位につけるセビージャを相手に特に印象的なパフォーマンスをみせた。

 前回王者のバルセロナはこれで9年連続の準決勝進出となり、歴史に残る5連覇の達成にまた一歩近づいた。

 他の試合では、レアル・ベティス(Real Betis)が延長戦の末RCDエスパニョール(RCD Espanyol)を3-1で破り、2戦合計4-2で勝利。また、前日にはバレンシア(Valencia CF)がヘタフェ(Getafe CF)を下し4強入りを決めている。

 4強のうち残る1チームは、ジローナ(Girona FC)との第1戦を4-2で勝利したレアル・マドリード(Real Madrid)になるとみられており、この第2戦は31日に行われる。(c)AFP/Thomas ALLNUTT